晴天の霹靂

自分が癌になるなんて思ってもみなかった人間が、初めて癌になって知ったことを色々書き留める日記。誰のためでもない、自分のための備忘録

結果待ちの間

HER2の結果待ちの間

 

たった一人だけ友人に病気の事を打ち明けました。

その人は口が堅いこと、信用できるので、彼女の旦那さんにも黙っていてくれ、という私の気持ちを汲んでくれて、話はカラオケで

 

…カラオケって人に聞かれたくない話をするときにはいいですね。

防音・個室

 

3時間ほど滞在したけど、歌を歌わないでカラオケ行ったのって初めてかも

 

もしも抗がん剤治療になって、外見が変わったらきっと友人にも会いたくなくなると思うので、その前に信用できる一人だけには会って伝えておこうと思いました。

 

もしも私が死んだときにも、一人だけは知っていてくれればいいや、と思って。

 

それでもやはり暗い顔をさせてしまったのを見ると

「言わない方が良かったのかな…?」

とか思ったり。

 

それから別の日には美容院に行って髪を切ったり

 

いつもなら縮毛矯正を掛ける時期なのにカットだけなので美容師さんに不思議そうな顔をされたので、軽く「入院してました~」というと、何と担当してくれている美容師さんもかつて同じ病院に入院していたとの事

 

しかし、その美容師さんは

「髪洗えなくて気持ち悪かったから自分で洗っちゃった」(さすがプロ)

「そしたら看護士さんに怒られた(笑)」

とか

「病院の脇でたばこ吸ってた」

とかかなりフリーダムだった模様

 

そして「全身麻酔の副作用って、凄くなかったですか?」と聞くと

「全然」

 

…私は特に酷い人だったのかな。乗り物に弱い人は副作用凄い、って言ってたし

 

 

「入院中にたばこ吸うのって、怒られないんですか?」と聞くと

「先生に見つかったら怒られるだろうけど、そもそも先生が喫煙所に来ない」

…なるほど。

 

私が入院中に朝、点滴スタンド引いて外歩いてる人見た、という話をしたら

「コンビニに行く人は脱走。銀行に行く人はお金降ろしに行ってる」

…そうか。私は病棟からあまり出なかったけど、アクティブな患者が多いんだね

(ってか元気だな)

 

体力的に自信がなかったのでカットしかしなかったけど(薬液とかの臭いでで吐いたら悪いし)

もしも抗がん剤治療になったら髪もなくなっちゃうのかな…とか思いながら少しさっぱり。

 

そして外科以外の科にもかかっていたので、その時に外科での様子の報告&電子カルテでつながっているので

「HER2の結果出てる?」と聞くと

「…まだ出てない。けど結果出てても僕の口からは言わないよ」

さすが医者。口堅い(当たり前)

 

とりあえずは

「外科での治療優先で行ってください」

との事

 

「…抗がん剤になったら…やだな」

と愚痴というか弱音を吐くと

抗がん剤治療が嫌なら、そう言えば使わないでいてもらえるよ」

…違う。そうじゃないんだ。

 

抗がん剤治療しなきゃならないならするよ。

ただ、結果待ちの現段階の時点での単純な気持ちとして

(髪が抜ける)抗がん剤は嫌だな

と思ってるだけで。

 

 

この時に私は

「どんな酷い結果が出たとしても、それに向かって対処すればいい。だけど結果を待っている時が一番嫌なんだ」と思いました。

 

…どうか、ホルモン療法になりますように