晴天の霹靂

自分が癌になるなんて思ってもみなかった人間が、初めて癌になって知ったことを色々書き留める日記。誰のためでもない、自分のための備忘録

報告とカミングアウト

職場の上司には最初の初診時のすぐ後に「乳がんの疑いあり」と報告していました

 

そこから検査で急遽ちょくちょくお休みをもらうため、業務のリーダーにも内々に報告していました。

そして乳がんが確定し、入院・手術の日を決めて長期の休みをもらわなくてはならないので、次にするのが職場内の報告。

 

お医者さんから「入院期間は1週間~10日くらい」と言われていたけど、その後に放射線治療も待ってるし、即職場復帰が出来るわけがない(曲がりなりにも体にメスを入れるのだし)

なので、とりあえず1か月お休みをいただくことを上司と相談。

 

次に問題なのが、職場にどの程度(病名を言うのか、適当に濁すか)、どこまで(職員・派遣等混在しているので)公表するか。

 

上司は「由良さんが嫌なことはしません」というので病名を隠すことも可(実際、会社に癌患者も数人いるが、全く非公表の人、気にせず公表している人、それぞれとの事

 

私の選択は

『病名は公表して構いません。ただし、必要最低限(職員のみ)としてください』

 

治療の先が見えない(終わりが見えない)以上、休みが長引く可能性の方が高い。

 

その時に病名を公表していない場合、周囲の人間の感情として

「一体いつまで休むの…?いつ戻ってくるの?」

というのが怒りの感情に変わっていくのが予想がつく(人手不足で忙しくって精神的に余裕がないのが常の状態なので)

 

その時に最初から病名を公表しておけば、休みが長引く(復帰が遅れても)

「この病気だから仕方ない」と解ってもらえる可能性が高い(何だかわからない方が人間心理としてイラつくし、後から聞くのじゃ心証が違う

 

ただ、病名を公表するからと言って、話題の種にはされたくありません

(あくまでも仕事を長く休む上での筋を通すこととして、病名を公表するけどそれを話のタネにしてお喋りされたくはない)

 

なので、職員のみに公表した際にも上司は付け加えてくれました

「食堂や、ロッカー等で話さないように」

…まさしく私が恐れているのはこれです

 

発表を聞いた人(同じ課の職員)が食堂やロッカーで話し、それを聞きつけた人が噂として広める

そしていつの間にかとめどなく噂は広まり、廊下や食堂なので知らない人から

「ほら、あの人…」

とヒソヒソ話のタネにされるのだけは絶対御免だ

 

公表は職員の人にとってはショックもあったようです

「病名を公表する必要はないんじゃないか」

と、わざわざ言いに来た人もいました。

 

この公表方法が吉と出るか凶と出るかは未来が判断するさ