センチネルリンパ節生検
一夜明けて翌日
痒みは抑えられているけど、赤みは(そう簡単には)引かない
相変わらず赤いプツプツはひざ裏~太もも内側~足の付け根~下腹と広がっています
しかし今日は検査なのだ
決められた時間に到着すると、昨日救急外来で来たことを把握されていて(電子カルテだからね)外来で看護士さんに「見せてください」と言われる
足の付け根やウエスト辺りを見せると
「まだ赤いですね…」
ま、まさか今日の検査中止とかしないよね?
(センチネルリンパ節生検は結果が出るまで1~2週間かかります。その結果で手術時にリンパ節を切除するか決めるのです。手術予定日まで2週間しかないので、検査を延期されると、手術も延期になってしまう)
緊張しつつ待っていると何故か手術室へ連れて行かれ、着替えさせられる
…ん?今日って検査じゃなかったっけ…?
不安になり、看護士さんに「あの…今日って検査って聞いてたんですけど…手術なんですか?」と聞くと
「深いところを切るので完全滅菌の部屋でないとダメなので、外来の処置室ではなく手術室で行いますが、検査ですよ」
…そうなんだ(ホッ)
手術室に入ると氏名を名乗らされ、どこに病巣があるかを口頭確認
ベッドに横になり、上着を脱がされた状態でいると、入ってきた先生に
「昨日(救急で)来たでしょ?見せて」
と言われ、看護士さんにバスタオルを外される
「う~ん…まだ赤みが残ってるな…」
(え?中止しないよね?)とドキドキ
「蕁麻疹が出る原因に心当たりは?」
「日にちは経過してますけど造影剤しか思い当りません…」
「でも造影剤撮影から1週間は経ってるよ」
「でも私なま物も食べてないし、他に思い当る節はありません」
どっちも譲らない状態に看護士さんが
「もしかして疲れてます?」
「はい。とっても」
「ストレス溜まってます?」
「(癌だと宣告されてストレス溜まらない人っているの?と思いながら)溜まってます」
「きっとそれですよ」
気を取り直して検査準備
手術台に横たわると、顔の横と胸にかけて、目隠しのように棒が渡されていて、そこにタオルがかけられて、見えないようになっています
いざ、処置開始
と思ったら
いきなり乳首に注射…!
「ぃ…ぃたい」
あまりの痛さに蚊の鳴くような声しか出ない(人間、本当に痛いと声出ないね)
「ぃたい…」
という私をいなすように先生が
「痛いね~」
…部分麻酔するって言ったのに…嘘つき
という言葉を飲み込んで半泣きのまま痛い痛い言っているとどうやら部分麻酔は脇にするらしい
どうやら検査が始まったらしい(見えないから)けど、何が起きているか解らない恐怖で眉間に皺がよる
この検査は看護士さんが2名ついていて、1人は先生の助手についていますが、もう一人は私の傍にいて表情や顔色を見ていました(そういえば化粧やマニュキアするなって言われてたね)
血圧や脈拍も図られていたから、手術と変わらない感じで進行しています
その看護士さんが「由良さん~眉間に皺寄ってますよ~」
「…いや、だって何が起きてるか解らない恐怖で…」
というと、先生が
「何が起きてるか見えたらもっと怖いよ~」
「だから見えなくていいんです!!」
と返してしまいました
基本的には多少痛くても我慢する人間なのですが、多少の痛みの我慢と、多少の恐怖で眉間に皺が寄るのは止められず…
「由良さん~痛いなら痛いって言っていいんですよ~」
「いや…だって、あんまり痛い痛い言うと『この程度で騒ぐのか』って思われると思うので…」というと先生が
「痛いなら痛いって言っていいんですよ。麻酔追加するから。言ってくださいね」
…そうなんだ。
しかしやはり恐怖は拭えず
それでも多少は素直に痛い場合は痛いというと、「局マ追加」という声が聞こえてきたり
そして長いような時間が経過し、終わりましたよ、と言われると先生が青い(リンパ液の流れが解るように青い液を注入したからね)ものを持ち上げて見せてきました
「ほら、このスクランブルエッグみたいのがリンパ節ですよ」
…なんで嬉しそうなんだ。そして青いから余計怖い。そしてその例え
思わず
「先生。食べられなくなるからやめて…」
と言ってしまいました。
部分麻酔なので終わった後も自分でしゃっきり歩いて退出できます
が、痛みどめを1週間分処方されました
そんなに痛くないし飲まないかもな~なんて思っていたら
「痛みどめが余ったら入院の時に持ってきてね」
しかし部分麻酔が切れたら結構痛くなってくることを思い知るのはこの夜から
そして外来で先生と再度入院・手術日について確認
2週間後に入院、手術する事を確認したのでありました。
今回の検査結果は手術前に解るはず…