晴天の霹靂

自分が癌になるなんて思ってもみなかった人間が、初めて癌になって知ったことを色々書き留める日記。誰のためでもない、自分のための備忘録

手術の翌々日

座薬が効いたのか、手術の翌々日の朝にようやく起き上がる事が出来ました。

と言っても、朝食とかトイレとか行くときだけだけどね。

 

朝食もヨーグルトとバナナを食べただけ

 

…でも何も食べられないよりはマシ。

 

そして、なぜか私の入院した病院は週に一度体重測定をする。

 

…それは、いい。だがしかし

 

何故皆が見えるところに結果を書かなくてはならないのだ

 

公開処刑じゃね~か

 

…2日間絶食状態だったおかげで少し体重減ってた(良かった)

 

そして当直明けの主治医の先生が颯爽と登場

 

…とても当直明けには見えませんね(寝てばかりの私の方がよっぽどヘロヘロ)

一仕事終えた余裕か、爽やかな笑顔

 

「もう、退院に向けて考えましょう。何なら明日退院でもいいけど、明日僕いないからさ。じゃあ…明後日」

 

え!?もう!?はやっ

 

でも最近は入院日数はあまり取らないらしいし。

それに腫瘍の摘出手術は終わったんだしねぇ(全身麻酔の副作用に苦しんだけど)

 

そして、何故明日がダメなんだ…?と思ったら

看護士さんが「明日、先生は研究日なので病院にはいないんです」

へ~…大変っすね

 

先生がガーゼを変えてくれて、夜中に(リンパ液と血で)シーツを汚してしまい、交換してもらったことを伝えると

「じゃあ、2時間ごとにガーゼ交換するように言っておくね」

(ちなみに何が起きているか、というと、手術した胸にドレーンを入れて、水がたまるので漏れてくるようにしてあるのです)

 

…しかし先生には言えなかったことが一つ。

傷口を見てくれる時に「ひゃっ」と声を出してしまうと、先生が

「…痛い?」と聞いてきたので「大丈夫です…」と答えたのですが

 

痛くはない。ただ、先生の指先が冷たかったんだ。

けど言えない…

 

この日は多少は飲食出来るようになったので(本当に少しだけど)3食起きて食べました。

そしてその夜もシーツを汚してしまうとは思わなかった…

 

ちなみに、家人に「明後日退院していいんだって」と伝えると

「じゃあ、看護士さんや先生にお礼しないといけないんじゃないか?」

と言われ…青ざめる(考え付かなかった)

 

家人に慌てて買い物に行ってもらったのでありました。