晴天の霹靂

自分が癌になるなんて思ってもみなかった人間が、初めて癌になって知ったことを色々書き留める日記。誰のためでもない、自分のための備忘録

紹介先の病院へ

予約を取った放射線治療の病院はとても大きいです

 

…増築に増築を重ねているようで、私のように方向音痴な人間には優しくない。

 

駅から降りて病院を探すも見つからない。

仕方ないので道行く人に聞くと「…あそこに見えてるよ」

目の前にあったのに気付かない。ようやっと入り口を見つけて入ったものの、紹介者用のカウンターが見つけられず、お掃除をしていた職員さんに聞いてやっとたどり着く。

 

まずは紹介状と共に持たせてくれた診断情報提供データを提出し、放射線科へ連れていかれました。

放射線科は地下にありました

 

本日は最初の診察、問診などがあるので時間がかかる、とは言われていました。

早めには到着していたのですが、看護士さんに

「由良さんのデータを電子カルテに読み込ませているから時間かかるけど待っててくださいね」

 

ようやっと診察。

先生が丁寧に放射線治療の意味、実施期間、副作用などについて話してくれます

放射線治療は真上から放射線を当てると、肺にダメージを与えてしまうので、右側・左側から斜めに照射するのですが、ギリギリ肺をかすめているので肺にダメージを受けるのは仕方ないとの事でした。

なので喫煙・受動喫煙しないように。

との事でした。それと副作用として肺炎になる可能性がある、とも。

 

それと、外科の先生も言っていたのですが、照射した部分が赤~茶色くなって固くなるそうです。

治るのは年単位だとも。

 

ここで一応質問ありますか?と聞かれたので

「手術から放射線治療まで時間が空いたのは何故でしょう…?」

と一応聞くと

「胸の同じ位置に放射線を当てるので、(胸に)線も引きますが毎日同じ位置に固定して当てます。

水が溜まったり、腫れたりすると形が変わってしまうので落ち着くまで待ってたんです」

 

…やはりそうか。ってか外科の先生最初にそれを教えてくれれば私の疑問も解決したのに。

 

放射線治療は毎日(平日)5回×5週間実施されます(計25回)

「長いので途中、息切れしそうになる人が多いですが、挫折しないように頑張りましょうね」とお医者さん。毎週診察があるそうです。

 

この日はたっぷり時間を取って、先生の説明。その後看護士さんから治療計画表を渡されて治療の流れ、副作用の出る期間などの説明がありました。

「妊娠してしまうと放射線治療は中止するしかありませんからくれぐれも妊娠しないでください」とか

放射線治療は継続して毎日やります。もしもインフルエンザになったとしても連絡してください(どうにかして来い、という事らしい)」

「遅れてもいいです。連絡してくれれば。とにかく毎日来てください」

 

 

治療計画表はスキルマトリクスのようで

『この病院…凄いな』と思ってしまいました。

週に一度、先生の診察とは別に看護士さんの面談も実施するそうです。

 

 

そして、放射線技師さんが胸にマーキングの線を引きます

「なるべく線が落ちないように、お風呂とかごしごししないでくださいね~」と言われました。

そして下着に(マーキングの線が)色移りします、とも。

 

ワイヤーやぴったりした下着ではなく、余裕のある下着を着てくださいとも言われました

 

…下着を探さなくては。

 

 

そして放射線治療は翌週の水曜日から始まる事になりました。

 

この病院はカルテに間違いがないように、患者の写真を撮って、貼り付けます

 

写真に撮ったデータを見せてもらいましたが

 

 

…誰だ。この辛気臭い顔した女(私だ)

 

…自分の辛気臭い顔にショックを受けて帰宅したのでありました

 

来週から放射線治療開始です